作業効率を高めるための選曲
さまざまな分野の研究が進み、音楽には、たくさんの効果があることが知られてきています。ただし、いくら音楽が有効であるからといっても、個人の適性やTPOを無視して、ただやみくもに、大量の楽曲を聴けば良いというものでもありませんので、注意が必要です。そのような行為を行えば、音楽の恩恵を被るどころか、逆効果にもなり兼ねません。そういった事態を回避するために、選曲や曲数、視聴時間などには十分注意を払いたいものです。
例えば、数多くの宿題や、目標達成までにこなすべき課題を抱える受験生や学生、スポーツ選手等の場合、日頃の勉強や練習を少しでも数多くこなすことによって、学力や運動能力が向上することは言うまでもありません。しかしながら、学会発表や試験、スポーツ大会など、大勢の人の前で行われる華やかな舞台とは違い、それら日々の訓練は、地味で単調な作業の繰り返しが多くなりがちです。そういった行為を、ただ漫然と行っていたのでは、どんなに屈強な精神力の持ち主であったとしても、少なからず集中力を欠いたり、モチベーションが下がったりして、ゆくゆくはスランプに陥ってしまうことでしょう。そのような事態を回避し、作業効率を高めたり、スランプを脱出したりするために、音楽が役に立つケースは少なくありません。つまり、なかなか成果が上がらず、調子が悪い時には、やや暗めのトーンの楽曲を選んで聴くことによって、自らの精神状態をリラックスさせて、緊張をほぐすことが可能になります。そして、少しずつ調子が上がってくると、ややアップテンポの曲を採り入れることで、好調なペースを維持したり、より速めたりすることが出来るでしょう。
ここで、注意しなければならないのが、先述の選曲や曲数、視聴時間などになります。例えば、調子がなかなか出ない時に、あまりにも暗すぎる曲を聴いてしまうと、よけい気分が滅入ってしまい、事態を悪化させることがよくあります。また、そういったスランプ時に、あまりにも明るすぎる曲を聴いた場合にも、かえって緊張度が高まり、良い結果が生まれないことが多いのです。したがって、一般的には、聴く人の精神状態と同じ性質の楽曲、もしくは少しだけ明るめの曲を選ぶのが良いとされています。